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オリコウカメラ。

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2019年 06月 02日

リアルさ。

 昨日の投稿に対して同じく録画してご覧になられたというjh8fhtさんがコメントしてくださり、その中で「ウインド・リバー」のあるシーンに対して言及された。

 それは映画の冒頭で主人公の生業を説明する大事なシーンについてのことだった。

 一面雪に覆われた牧場。放牧されているたくさんの羊。

 そしてその羊を遠巻きに囲っていく数頭のオオカミ。

 突然の大きな銃声とともにオオカミの一頭が血を流しながらもんどりうって倒れる。

 もう一発銃声が響き渡り、灌木の茂みからカモフラに身を包んだハンターが立ち上がる。

 ・・・とまぁこういったシーンであったのだが、自分もCGにしては随分とリアルな映像だなとは感じ、エンドロールでそれに対しての説明(動物は一切傷つけていません・・・等)があると思っていたのだが、「この物語はフィクション(自分は実話だと思っていたのだが似たような事件はあるもののあくまでフィクションということだった)であります~」といった記述しか見当たらなかった。

 当然あのシーンのようなことはアメリカでは日常茶飯事で、日本だって鹿は害獣として射殺されている地方も多いから決して責めを負うべきことでは無いと頭では理解しつつも、もし実写なのだとしたら映画でああいったシーンを流す意味はあるのかという疑問がわいてくるのもまた事実である。

 以前観た河瀨直美監督の映画(題名は忘れた・・・)に、山羊(だったように記憶している・・・)の首をナイフで裂いて血抜きをするシーンがあり、それを観た時もそんな気持ちになった。

 最近では「この映画には残虐なシーンが含まれます」なんて事前に告知されることも多くなったが、それが無い場合いきなり目の前にさらされるこういったシーンも、それを「選んだ側」としては「我慢して」観なければならないというわけだ。

 「表現したい」という自己欲求を押し付けられるのが映画であり、それでもそれを「観たい」と思う観客がいなくては成り立たぬ商売でもある。

 加速度的に想像力の無い輩が跋扈している感のある現代では猶更この手の表現手法には注意が必要ではないかと思う次第だ。
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 「こういうことが命を頂くということか・・・」が「映像では実感がないから・・・」にショートカットされてはならないのだ。



 

 

 

 

 


by tinysketch | 2019-06-02 10:29 | Comments(0)


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